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健康新聞 定期連載〜第4回 関節リウマチ〜

2024年07月08日

西山信介院長が健康新聞の取材を受けました

7月7日(日)発行の健康新聞で西山信介院長が取材を受けました。女性のためのメディカルノート第4回は関節リウマチです。女性がかかりやすい疾患や健康トラブルはライフステージによって変化します。 病気になってからではなく、早期発見・予防につなげるためにも、女性特有の病気について理解を深めましょう。

第4回 関節リウマチ 〜女性のためのMEDICAL NOTE〜 
医療法人 西山記念会 MIRAI病院 西山信介病院長

 

免疫機能の誤作動による「自己免疫疾患」
規則正しい生活を心がけて

膠原(こうげん)病は、免疫システムの異常により、自分自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患で、さまざまな臓器に慢性の炎症を引き起こします。中でも女性に発症が多いとされる「関節リウマチ」は、自身の免疫異常が原因で、関節を包む滑膜(かつまく)細胞に炎症が起こり、慢性的な痛みや腫れ、さらに炎症が進むと、軟骨や骨が破壊され関節が変形します。
国内の関節リウマチの患者数は、約60~100万人と推定され、男女比は関節リウマチで1:4(膠原病全体で1:9)と女性に多いことが知られています。どの年代にも起こる病気で、多くは30〜50代で発症、近年は高齢化社会に伴い、高齢で発症する方が増えています。
要因は、まだ詳しくは分かっていませんが、遺伝的要因、細菌・ウィルスの感染、過労やストレス、喫煙、女性ホルモンなどが関与しているといわれています。
治療は、まず免疫抑制剤の抗リウマチ薬「メトトレキサート」を使用し、滑膜の炎症を抑えます。副作用として吐き気、口内炎、下痢、肝機能障害、肺炎などがあり、特に高齢者では注意して使用します。効果が現れない場合は、生物学的製剤やJAK阻害薬などを使用しますが、妊娠中や妊娠を希望されている場合は、主治医とよく相談する必要があります。治療で大事なことは、早期診断、早期治療で寛解(かんかい)という症状が落ち着いて安定した状態を目指すことです。
朝起きた時に手がこわばる、関節の痛みや腫れが左右対称に現れる、多くの関節が同時に腫れる、原因不明の発熱があるなどの症状がある場合は、疾患の活動性が活発になる前に、早めに当院、またはかかりつけ医に受診をお薦めします。リウマチに罹患(りかん)した場合、病名が同じでも一人一人の症状が大きく異なるため、身近な方や家族の理解と協力が不可々です。
発症後も日常生活を楽しく過ごすためにも十分な睡眠を取り、できるだけ過労は避け、規則正しい生活を送ることが大切です。一方、治療中の方は、感染症への予防と、骨が弱くなることがあるため、カルシウムやビタミンDを含んだ食材を取るよう心がけましょう。

 


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