コラム

特定保健指導は『メタボ解消のチャンス』です。この機会に一緒に生活習慣を見直しましょう。

2024年05月28日

メタボリックシンドロームの危険性と生活習慣改善の重要性

メタボリックシンドロームは、自覚症状が乏しく、検査値も目立って悪化していないことが多いため、つい放置されがちです。しかし、メタボリックシンドロームの状態が続くと、年齢に比べて動脈硬化が速く進行します。 その結果、心筋梗塞や脳梗塞などの命にかかわる病気のリスクを高めたり、糖尿病、腎臓病、認知症、がんなど、その他、多くの生活習慣病の原因になることで知られています。このことから生活習慣を改善すべく、メタボリックシンドロームへの対策が不可欠となります。

 

◎特定健診とは

生活習慣病の予防のために、40歳~74歳の被用者保険(健康保険組合や全国健康保険協会など)や国民健康保険の加入者を対象に実施されているメタボリックシンドロームに着目した健康診断です。

◎特定保健指導とは

特定保健指導とは、メタボリックシンドロームの予防・改善を目的としています。健康診断の結果により、内臓脂肪の蓄積が疑われる方に保健師や管理栄養士などが生活習慣改善を見直すべく、サポートをします。

 

特定保健指導の対象となる方の判定基準

特定健診の結果によって、特定保健指導の対象となるかどうかが判断されます。まず、腹囲とBMIから内臓脂肪蓄積リスクを評価します。腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、または腹囲の基準を下回るがBMIが25以上の場合に内臓脂肪蓄積リスクがあるとみなされます。
次に、血糖値、脂質値、血圧値から生活習慣病のリスクをカウントします。具体的には、空腹時血糖100mg/dl以上またはHbA1c5.6%以上、中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満、収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上の場合に1つずつリスクがカウントされます。さらに、習慣的にたばこを吸っている方はリスクとして追加されます。

 

 

当院では特定保健指導にスマホアプリを導入

当院では特定保健指導にスマホアプリを導入しています。スマホアプリを通じてスムーズなコミュニケーションが行えます。また、特定保健指導のサポート終了後も健康を意識するツールとして食事記録等にご活用できます。当院の特定保健指導は管理栄養士がご担当させていただいており、各個人のライフスタイルに合った具体的で取り組みやすい目標を設定して生活習慣の改善をはかります。特定保健指導は『メタボ解消のチャンス』です。この機会に一緒に生活習慣を見直しましょう。

←HOMEに戻る