コラム

みなさんは、プレハビリテーション(prehabilitation)という⾔葉をご存知でしょうか?

2026年03月10日

プレハビリテーションとは?

最近、「プレハビリテーションという⾔葉が注⽬されています。これはリハビリテーションのrehabilitation の接頭語”re”(再びの意)の代わりに”pre”(術前の意)を組み合わせており、⼿術や治療を受ける前に体と⼼の状態を整え、⼿術後に治療の回復をスムーズにするための取り組みを指しています。
現在⾼齢化が進んでおり、⼿術やがん治療を控えた患者の筋⾁量の減少と⾝体機能の低下はごく⼀般的な問題となっています。また、精神的に落ち込んだり、運動する機会が減り、術前や⾼度な治療を受ける前に栄養状態が悪化したり、体⼒が低下する状況に陥ることがあります。このような状態は、術後や治療の経過に悪影響を与えます。こういった事態を避けるために、術前、治療前からリハビリテーションを開始する重要性が注⽬されています。

 

プレハビリテーションによって得られる主な効果とは?

① ⾝体的活動の早期⾃⽴ ②術後の合併症予防につながる
効果があると考えられています。

① ⾝体的活動の早期⾃⽴

術前から筋⼒や持久⼒を維持し向上しておくことで術後も体の安定した状態が保たれやすく、術後の回復や⾝体機能の改善もスムーズになりやすくなると考えられています。その結果、⼊院期間の短縮につながる可能性があり、早期の社会復帰・家庭復帰が期待できるとされています。

② 術後の合併症予防につながる

術後に起こりやすい肺炎、筋⼒低下、廃⽤症候群などの合併症は回復を⼤きく妨げます。プレハビリテーションによって筋⼒や呼吸機能を⾼めておくことで、術後のリスクを減らすことが考えられます。また、このプレハビリテーションは、病院や外来診療だけでなく在宅でも⾏えます。有酸素運動や筋⼒トレーニング、呼吸筋トレーニングなどの組み合わせが良いとされています。

 

プレハビリテーションの実際?

自分のペースに合わせて毎日続けることが大事です。

1.運動療法

・有酸素運動(トレッドミルやエアロバイクといったマシーンを使⽤した運動など)
・ウォーキング(⽬標は1⽇6000歩)
・バランス、歩⾏練習(⽚脚⽴位、歩容の修正)
・筋力トレーニング

2.栄養療法

・管理栄養⼠による栄養指導
・バランスの良い⾷事の継続
主食(ご飯・パン)、主菜(肉・魚・卵・大豆)、副菜(野菜・きのこ・海藻)を毎食組み合わせ、五大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)を過不足なく摂るように心がけましょう。

3.⼼理療法

・頭と⾝体の体操(ルービックキューブ、パズルなど)
・リラクゼーション

 

 

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