コラム

脳にも地図があることを知っていますか?

2022年08月30日

ペンフィールドの地図

ペンフィールドの地図

これはペンフィールドの地図といいまして、
カナダの脳神経外科医ペンフィールドが今から約70年前に、
脳の機能の中の感覚と運動をつかさどる領域の中で身体のその部分にどれだけ脳が使われているかを表した図です。

脳の表面に体の部分の絵が描かれています。

脳の中の感覚や運動をつかさどる部分の中で、手や目、耳などを含めた身体全体の約1/3は口の機能のために使われています。
口にはそれだけ多くの情報があり、口を動かすためにはコンピューターでいうところのメモリーをそれだけたくさん使っているということです。

このように私たちが自由自在に手足を動かすことは脳の支配領域が影響します。
よって当院で行っているTMS治療では、図のような脳の地図、いわゆる支配領域をもとに照射を行っています。

手指の神経は脳の表層に存在し、足の神経は脳の奥深くに存在しています。
そのため様々なコイルを使い分け照射の深さや頻度を変えて、直接支配領域に磁気刺激を行います。
そして集中的リハビリテーションを併用することで治療効果を高めています。

手術をするわけでもなく、また痛み無く直接障害部位に治療が行えることはとても画期的だと思いませんか。

次回は上肢麻痺、下肢麻痺、嚥下障害についての当院のTMS治療成果について述べたいと思います。

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