コラム

ヘリコバクターピロリ菌は幼少期にうつる!?

2022年11月25日

胃がんの原因、99%を占めるのがピロリ菌です

ピロリ菌感染者のうち50歳代以上で40%程度がピロリ菌に感染しているといわれています。また、胃がん患者の99%がピロリ菌感染者と言われています。そんな中、ピロリ菌は親から子へ感染することを知っていますか!?

 

ピロリ菌に感染する時期は幼少時期のみ

かつて頻繁に井戸水を飲んでいた人は、ピロリ菌に感染している確率が高いとされています。井戸水の中になんらかの形でピロリ菌が入り込んでしまい、それを人が飲むことで感染するというルートになります。
上下水道の完備など生活環境が整備された現代日本では、生水を飲んでピロリ菌に感染することは稀であり、大人になってからの日常生活・食生活ではピロリ菌の感染は起こらないと考えられます。 免疫力が弱い0歳~5歳までの乳幼児期に「経口感染」によって感染します。幼児期の胃の中は胃酸が弱く、ピロリ菌が生き伸びやすい環境にあるためです。

 

幼少時期にピロリ菌に感染する原因は?

感染する原因は、乳幼児期に親と同じスプーンや箸などを使用したり、食べ物をかみ砕いて口移しによって与える行為、親から子への家庭内感染が主な原因とされています。高齢者ほどピロリ菌感染率が高いので、おじいちゃんやおばあちゃんからの口移しも注意が必要です。

ピロリ菌に感染すると何でダメなの?

ピロリ菌を胃の中で飼っている時間が長ければ長いほど、胃がんになるリスクが高くなります。そのため、若いうちにピロリ菌検査を受け除菌することが良いとされています。また、ピロリ菌に再感染する可能性は1%未満と報告されています。一度除菌をすると基本的には、一生除菌をしなくても良いとされています。

最後のまとめ

ピロリ菌は家族間感染がほとんどのため、ピロリ菌を親から子へ受け継がせないことが大切です。大切な子どもに感染させないためには、大人たちがピロリ菌のチェックをすることが重要です。また、ピロリ菌に感染していたら除菌することで家庭内感染を防ぎ、自分自身の胃がん予防にもつながります。

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