コラム

香川県が推進。運動・栄養・社会交流の三位一体プロジェクトって?

2023年03月30日

認知症の進行は40歳代から始まると言われており、認知症予防に向けた取り組みが重要とされています。認知症予防のためには適度な運動・栄養バランス・社会交流が大切です。

香川県では認知症の予防に向けての取り組みとして、「運動・栄養・社会交流の三位一体プロジェクト」を推進しています。

 

運動

運動習慣をつけよう!

適度な運動を週に3回以上行った人は、まったく運動をしない人と比べて認知症発症リスクが50%減少すると言われます。運動と認知トレーニングを組み合わせることで軽度認知症障害(MCI)の状態から記憶力が向上することが知られています。

具体的な運動方法として、有酸素運動や筋力訓練、二重課題運動などがあります。中でも、二重課題運動である運動と認知トレーニングを同時に行うコグニサイズは認知症予防の体操や教室でも多く取り入れられており、当院デイケアセンターでも行っています。

 

 

栄養

栄養バランスのとれた食事をしよう!

魚、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品等のたんぱく質の多い食品に、野菜・海藻類、ごはん等の主食をバランスよく食べること、また、料理を作ることは認知症予防につながります。

脳の健康に欠かせないとして多数の食品や栄養素があり、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、脳細胞を修復する効果のあるDHAなどが認知症予防に効果的とされています。また、地中海食を摂取する傾向が強い高齢者は認知症の発症リスクが低いことで知られています。日々の食生活を見直すことも認知症予防には大切です。

 

 

社会交流

人とふれあう機会をつくろう!

日常生活で家族以外の他人との交流が週1回未満の人は、週1回以上交流がある人よりも認知症発症率が1.4倍高まると言われます。高齢になっても趣味や地域でのグループ活動などをされている社交的な人は、認知機能低下や認知症になるリスクが低いことで知られています。

社会的な活動に参加するという事は、身体活動や知的活動が含まれており、より高度な活動をしていると言えるでしょう。

 

どれをやればいいの?

運動・栄養・社会交流を並行して取り入れよう

どれも一つの方法だけを取り入れるよりも、複数の方法を並行して取り入れる方が効果は高いとされています。認知症の予防に向けた取り組みに遅すぎるということはありません。まずは生活習慣を変えることから始めることで効果が期待できます。

 


PrefKagawa 香川県インターネット放送局 『ちょっとみてみまい』
「運動・栄養・社会交流の三位一体プロジェクト」《香川県》

 

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