内科

このような症状はありませんか?

  • 熱・のどの痛み・咳・痰などの風邪症状
  • 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
  • 息切れ
  • 長引く咳
  • 体のだるさ・倦怠感・疲れやすい
  • くしゃみ、鼻水
  • 汗をよくかく、口が乾く
  • 頭痛
  • 関節の痛み
  • 手足のむくみ
  • 急にやせた、太った
  • 胸の痛み
イラスト:医師

高血圧・糖尿病・高尿酸血症・高脂血症・アレルギー疾患・喘息・肺気腫・風邪・インフルエンザなど、皆さまのご健康に関することはできる限り対応いたします。発熱のある方は、事前にお電話をいただき、感染対策室もしくは、車内にて担当スタッフが対応させて頂きます。健康に関するご不安やご質問はどうぞお気軽にご相談ください。

高血圧症

高血圧症は患者さんの数が4000万人以上にものぼる、最もありふれた病気の一つです。高血圧症は自覚症状が乏しく、放置してしまうと全身の血管が硬く動脈硬化を引き起こします。その結果、血管がもろくなり、血液の流れが悪くなることで、脳卒中(脳出血や脳伷塞)、心臓病(狭心症、心筋伷塞)、腎不全など重大な病気の原因となっています。また、高血圧症の中には二次性高血圧症といって、腎臓や腎臓の血管に原因があるもの、血圧をあげるホルモンを産生する腫瘍によるもの、薬剤によるものなども存在します。減塩、食事・運動療法、適正体重の維持などの基本的な治療法に加え、原因にあわせた適切な治療が大切です。

成人における血圧値の分類

分類 診察室血圧(mmHg) 家庭血圧(mmHg)
収縮期血圧
拡張期血圧
収縮期血圧
拡張期血圧
正常血圧
<120
かつ
<80
<115
かつ
<75
正常高値血圧
120-129
かつ
<80
115-124
かつ
<75
高値血圧
130-139
かつ/または
80-89
125-134
かつ/または
75-84
Ⅰ度高血圧
140-159
かつ/または
90-99
135-144
かつ/または
85-89
Ⅱ度高血圧
160-179
かつ/または
100-109
145-159
かつ/または
90-99
Ⅲ度高血圧
≧180
かつ/または
<90
≧135
かつ/または
<85
(孤立性)収縮期高血圧
≧140
かつ
<90
≧135
かつ
<85

日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編)
「高血圧治療ガイドライン2019」p18より許諾を得て転載

血圧を下げる食品

ほうれん草などの野菜や、いも類、果物など

食塩(ナトリウム)は、とり過ぎると高血圧を招きます。ほうれん草などの野菜や、いも類、果物などに多く含まれる「カリウム」は、体内の余分なナトリウムの排出を促します。カリウムをしっかりとると高血圧予防に役立つでしょう。
カリウムをしっかりとるには、手軽に食べられるバナナなどの果物がお勧めですが、糖質も多いので、食べ過ぎに注意しましょう。また、腎臓病の人は、重症度によっては、カリウム摂取量の制限があるので注意が必要です。

カリウムを多く含む食品
さつまいも
ほうれん草
かぼちゃ
バナナ
柿
アボカド
ジャガイモ
ブロッコリー
エンドウ豆
ピーナッツ
トマト
キウイフルーツ

乳製品・小魚など

カルシウムの摂取量が少ない人ほど尿へのナトリウム排泄が少なくなります。カルシウムを多く摂るとナトリウム利尿(尿中にナトリウムが多く排泄)が起こり血圧が低下します。高血圧を予防するためには、過度なナトリウム摂取は控え、カルシウムを多く摂ることが重要です。

カルシウムを多く含む食品
牛乳
ヨーグルト
チーズ
しらす
エビ
青魚

きのこ類、大豆食品、海藻など

マグネシウムは血圧に直接は影響しませんが、血管を収縮させるカルシウムと深い関わりがあります。マグネシウムにはカルシウムが血管を収縮させるはたらきを抑制する働きがあり、血圧を正常に保ちます。

マグネシウムを多く含む食品
キクラゲ
きのこ
ゆで卵
ワカメ
納豆
豆腐

青魚 DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)

イワシ、サバ、サンマなどに多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)には血管の弾力性を高め、EPA(エイコサペンタエン酸)は血小板凝集抑制作用によって血栓をつくらせないことで血流を良くする効果があり、血圧を下げる作用があります。

DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)を多く含む食品
魚1

イワシ

魚2

サバ

魚3

サンマ

魚4

カツオ

魚5

マグロ

糖尿病

糖尿病の方の多くは「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に分けられます。1型糖尿病は原因不明の炎症によってインスリンを作る細胞が壊されてしまう病気で糖尿病全体の約10%がこの型です。生活習慣病として発症するのは2型糖尿病であり、全体の約90%を占めます。糖尿病は遺伝的素因(生まれつき決まっている、糖尿病のなりやすさ)と、生活習慣によって引き起こされるものです。そのほかには「妊娠糖尿病」や「特定の原因によるその他の糖尿病」があります。これらの合併症を防ぐためにも糖尿病早期からの適切な治療が必要です。生活習慣の改善や食事・運動療法、血圧・体重・脂質の管理が大切です。また薬物療法においても新薬を含め、近年様々な治療法があります。糖尿病になったからといって、決して悲観することはありません。正しく治療すれば、健康な人と変わりのない生活が送れます。

脂質異常症

血液中のコレステロール値が高い、または中性脂肪の値が高い、HDL(善玉コレステロール)の値が低い方を脂質異常症といいます。今までは高脂血症と呼ばれていたのですが、HDL 値が低い人も含まれることから、名称を変更し、脂質異常症と呼ばれるようになりました。脂質異常症には、高コレステロール(特に悪玉の LDL)血症と高トリグリセリド(中性脂肪)血症があります。脂質異常症も自覚症状がないにも関わらず、心筋伷塞などの動脈硬化性疾患を引き起こします。まずは、原因となる喫煙、肥満、運動不足などの生活習慣を改善することが勧められます。中性脂肪が高い原因は炭水化物(ご飯類・麺類・おいも類など)や甘いもの(糖分)を多く摂りすぎるなど、食事が原因のことが多いため、食事生活改善を中心に行います。それでも改善がない場合、薬物治療を行う必要があります。

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症による自覚症状はほとんどなく、健康診断で偶然、尿酸値が高い状態を指摘されることも多いのが現状です。血液中の尿酸値が7mg/dl を超えてくると、高尿酸血症と診断されます。尿酸は体内でできる老廃物の一つですが、尿酸値が高い状態が続くと尿酸の結晶が体に沈着して様々な症状を引き起こします。痛風発作が有名ですが、腎障害や尿路結石の原因にもなり、また高尿酸血症は生活習慣病とも密接に関係があるといわれています。もし、痛風発作が起こってしまったら、まずは患部を冷やして安静にして出来るだけ早く、内科もしくは整形外科を受診しましょう。

イラスト:高尿酸血症(痛風)

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